来年はなにを読もうか

tranquility2004-12-23

忘れないうちに書いておくと、昨晩初雪が降りました。道路がうっすらと白くなる程度だけど。んで本題。いちおう、年末か年初に、新しい年にどの作家を中心に読むか決めることにしている。昨年は〆切ぎりぎりの翻訳をかかえていて落ち着かない年末年始を過ごしたせいか決めないまま今日に至ってしまった。これまで、谷崎潤一郎(中公文庫の『潤一郎ラビリンス』全16巻はすごく読みごたえがあった)、川端康成吉行淳之介三島由紀夫内田百けん(くどいようですが「けん」は門構えに月)といった作家をこのやり方で(というほど大げさではないのだけど)読んできた。その年はその作家「だけ」を読むというのではなくて、決めた作家を「中心に」読むというわけ。先日読んだ永江朗さんの『恥ずかしい読書』にも同じやりかたが紹介されてたっけ(同書31頁〜)。ちなみに彼の場合、2001年は谷崎潤一郎強化年間、2002年は安岡章太郎強化年間だったらしい(さらに永江さんはこれを音楽にも応用しているそうな。バッハ強化年間とか、ブルックナー強化年間とか)。というわけで来年はどうするかいま思案中であります。誰かの作品を再読するのもいいかなと。少し前までは過去に読んだ本を再読するくらいなら新しい本をとっかえひっかえ読んだ方がいいと思いこんでいたのですけどね。今年は村上春樹を読み返して楽しかったしなあ。現在の候補は三島由紀夫の読み返し(+読んでない本を読む)、あるいは武田百合子ってのも面白いかも。