列車事故から一週間

現場に残された痕跡や乗客らの証言から、事故原因の解明につながる「事実」の蓄積が確実に行われているようだ。そんななかで気になったこと。犠牲者の死を無駄にすべきでない、というのは、犠牲になった方々の家族から発せられた言葉であれば納得できる。事故を起こした側はそれを糧にして、事故原因の徹底究明と今後の安全対策に力を注ぐべきだと思う。何が彼らにこの台詞を言わせるのか、そのことをよくよく考えると、なんて力強い言葉だろう、とも思う。しかし、同じ言葉でも、それがマスコミをはじめとする第三者によって語られるのを耳にすると、それはあなたの台詞ではない、と思う。言ってはいけないと思う。聞くたび、読むたびに不愉快になる。