マクドナルドにて

 朝から県内某市へ出張。早く着いたので駅近くのマクドナルド(入ったの久しぶりだ)でコーヒーを飲みながら時間をつぶす。ここ、禁煙席と喫煙席が分かれているのはいいのだけれど、そのあいだにしきりも何もないので、喫煙席の煙がそのまま禁煙エリアにも流入してくる。こういうのなんとかしてくれないかしらん、そうすれば喫煙者だって思いっきり吸えるのにねえ、と思いながら読書。しばらくすると、黒いスーツに身を包んだ巨漢が入ってきて、僕の座った席の正面にある喫煙席にいる親子(息子は30歳くらいかなあ)のもとへ。この巨漢、どう見てもジャパニーズ・マフィアだ、と思いながら、目を合わせないようにしようとしつつも、ジャパニーズ・マフィア(もう決めつけてる)の話し声がとても大きいので嫌でも耳に入ってきて、とっても気になってしまう。500万や、だの、判子だけ、だの、なにやら穏やかではない様子。ちょっとのぞき見すると、マフィアは鞄から薄い紙を取り出して、それに収入印紙を貼ったり、ペンで何かさらさら書いたり、印鑑を押したりしている。んで、それを初老の男性につきつける。きっと何かおそろしいことが起こっているんだろうなあ、何もマクドナルドでこんなことをしなくても、と思いながら時間になったので席を立つ。人生いろいろである。