図書館に献本する

 昼すぎに、仕事で必要な文献を複写しに県立図書館へ。カウンターで複写依頼の書類を書いていると、すぐそばで二人の職員がなにやら相談している。「この本なんですけどね」「ん?」「図書館に置いてくれって電話がかかってきたんですよ」「ん」「だから、送ってくれるぶんには構わないけど、配架するかどうかの判断はこちらでさせていただきますって言ったんです」「模範的な回答だねえ」「それで送られてきたのがこれなんです。見たところ宗教関係の本じゃなさそうですけど、どうしましょうか」。こんなやりとり。自分の本を図書館に置いてもらいたいって気持ちはわかるけれど(僕も初めて翻訳書を出させてもらったときは郷里の図書館に寄贈しようと本気で考えたことがある。そう思っているうちに、翻訳のできが悪いことにあらためて気づいたのでやめた)、明らかに迷惑そう。というわけで、自分が関わった本を図書館に置いてもらいたい、と本気で考えているひとへ。友だちに頼んでリクエストしてもらいましょう。上の会話からわかるように、宗教関係書はだめみたいですけど、普通の本(?)ならばきっと購入してくれるはずです。