暑い

 炎暑。焦暑。普段使わないような言葉が浮かんでくるくらい暑い日。さっき、散歩に出たついでに街中の温度計を見たら、35度を示していた。どうりで。
 今朝家を出るときから万歩計をつけている。万歩計。もう少し現代風なネーミングはないかと思うのだけれど、下手に横文字の名称をつけるよりはこのほうがよいのかも、と思ったりする。職場までの道すがら、いま宇宙に滞在している宇宙飛行士の名前が思い出せなくなる。顔は思い出せるのだけれど。毛利さんじゃなくって、本田さんでもなく、若田さんでもなく。と、ここで向井千秋さんの旦那さんの顔*1が一瞬瞼に浮かんで、このひとは違う、と除けて、、、、と肝心の今飛んでいるひとの名前が思い出せない。しかも、これまでに宇宙飛行を経験した日本人宇宙飛行士は4人と聴いたけれど、毛利衛向井千秋若田光一(敬称略)以外に誰だっけと新たな疑問も湧いてくる。職場に着いてインターネットで検索すれば一発で答えは出るのだけれど(ほんとに便利になったものだ)、文明の利器に依存して一発解決ってのが癪なので、しばらく自分で思い出せるよう努力することに。そのまま昼前まで書き物をしていたので、宇宙飛行士の話はすっかり忘れていた。んで、散歩に出る。書店で堀江敏幸さんの新刊『もののはずみ』(角川書店)を購入。それからレンタル屋に寄って、普段は見ないSF関係の棚を見ていると、「スペースキャンプ」というDVDを発見。うわー、懐かしい、と思わず手にとってしまう。小学生のときに、親に頼んで見に連れて行ってもらったこと思い出す。前売り券を買うとステッカーがついていて、辞書に挟んで大切に保存していたっけ。NASAの見学プログラムに参加している子どもがスペースシャトルに試乗しているうちに、誰かのいたずらで、スペースシャトルが本当に発射されてしまう。帰還するまでにさまざまなトラブルに巻き込まれながらも、協力して克服し、全員が一皮むける、というありがちなストーリー展開(うろ覚え)。いまとなっては荒唐無稽の4文字で片づけられそうだけれど、当時はえらく興奮した憶えがある。で、スペースシャトルに関係するDVDを借りても、まだ日本人宇宙飛行士の名前を思い出せない。もう限界、と職場に戻って新聞を調べてようやく野口聡一さんだ、とわかる。全然思い出せなかった。それから、思い出せなかった、もうひとりの日本人宇宙飛行士は土井隆雄さんでした。今日これまでで9,000歩余。万歩計をくださった営業さんは目安は8,000歩と言っていたけれど、何の目安だか忘れてしまった。そういえば、庄野潤三さんは1日15,000歩を歩くことにしていると夫婦の晩年シリーズで読んだ記憶がある。おそるべし。

スペースキャンプ [DVD]

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