日曜日の過ごし方

 朝から激しい雨。蒸し暑い。今日はいつもどおり仕事。ひとがほどんどいない職場で黙々とルーチンをこなしていると、もしかして自分って偉いんではないかと、先に夏休みをとったことをすっかり忘れて思ってしまう。阿呆ですね、まったく。土曜の夜、Uがこちらに来て、昨日は丸一日借りた車で出かける。予報では雨だったのだけれど、結局は傘を使うことがなくてよかった。有料道路に乗り、一路県北へ。まずはW市の朝市へ。多くの観光客でにぎわっている。細い道路の両側にずらりと店(多くは茣蓙のうえに品物を並べただけの)がならぶ。主に売られているのは海産物なのだけれど、自家製の漬物や手作りのわらじ(のミニチュア)なんかも売られていて、見るだけで楽しい。ただ、「だんなさーん、奥さーん、買ってってー」と左右から何度も声をかけられるのには閉口する。あと、「箸あげるから寄ってって」というのもあった。ちょっと引っかかったのは、「マリコ・ロンドン/ブランドハンカチ」。1枚200円、5枚1,000円と手書きの札が置いてある。これ、1枚200円で5枚900円なら、5枚の価格も書く意味があると思うのだけれど、1枚でも5枚でも値段が変わらないのだったら、1枚あたりの価格だけ書けばいいんでは、と思った。まあ、人生いろいろということで。面白いものはいっぱいあるのだけれど、買いたいと思えるほどのものはなくって、市(いち)の端までくる。カフェ(らしきもの)があったので小休止。青のり入りソフトクリームを食べる。これ、色はいいのだけれど、うまくなかった。来た道をまた戻る。地元産牛肉の串焼きとさざえの焼いたのを買って歩きながら食す。さざえはおいしかった。朝市のエリアを出て、しばらく市内を散策。和菓子屋さんの二階にあるカフェでくずもちと冷抹茶。Uは温かい抹茶とくずきり。また車に乗り、一般道で戻る。ちょうど昼時で何か食べようということになったのだけれど、とくにめぼしい店はなく、道沿いにあるのはうらぶれたドライブイン(失礼ながら)とラーメン屋ばかり。道なりに行くと、N亭という新しめのレストランに出くわしたのでそこに入る。僕はカルカッタ風ポークカレー、Uはハンバーグ。店のおばちゃんの感じがとっても悪かったので、こりゃ駄目かもと思っていたら、運ばれてきた料理はいずれもおいしくって、大満足。そのあと、書店やTSUTAYA、スーパーに寄って戻る。帰宅してから、「ディック・ブルーナミッフィーね)に学ぶモダン・アートの楽しみ方」展が今日途中に寄った市で開催中なのを知って残念がるU。僕は来週、仕事でその市に行く用事があるので、時間があれば見に行こうと思う。