残暑

 残暑お見舞い申し上げます。朝から蒸す。午前中、打ち合わせのため外出。ちょうど職場を出たところで、ヤマト運輸さんの「クール宅急便」トラック*1に出くわす。あの荷台に乗せてもらったら涼しいんだろうなー、と子どもみたいに考える。今日の目的地は市内からバスで30分ほどのところ。一番後ろの席に座り(ここが一番好きだ)、朝、家を出るときに持ってきた、宮沢章夫さんの『青空の方法』(朝日新聞社)を開く。途中何度か噴き出しそうになるのをこらえながら読む。「人生いろいろである」はやはり面白い。宮沢センセイは「この言葉を(最後に)置けばどんな文章もすっと終わってしまうのではないか(p. 72)」と主張する。僕も便利でよく使わせてもらうのだけれど、確かにどんな文章でも潔くすっと結ぶことができる便利な言葉である。小泉総理に言われなくても。たとえば、「山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。人生いろいろである」という具合に。それから、最近話題の国民新党。「国民新党。人生いろいろである」と、これだけの文字でものすごい量の情報を伝えてくれている気がするのだからすごい。人事抗争、権力争い、刺客、金、、、。人生いろいろだ。それにしてもこの政党、渋いですね。いっそのこと、「新党いぶし銀」とでもしたほうがよかったのでは、などとくだらないことを考えているうちにバスが目的地に着く。バス停から歩いて訪問場所へ。その途中に保育園があり、子どもたちがビニールプールで遊んでいるところだった。すると、先生が子どもを叱る声が聞こえてきた。「駄目でしょう、こんなの飲んだらお腹痛くなるんだよ」と。子どもはカップを手に持っていたので、おおかたプールの水を飲もうとしたのだろう。用事を済ませ、またバスに乗って戻る。そのまま職場に直行せず、本屋やブックオフに寄る。ブックオフでは、500円以上の買い物でガラガラくじを一回引けるというキャンペーンを実施中。ナンシー関の本と100円文庫本を買って回すと残念賞。それでも、10円の駄菓子を2つも(!)くれるんだから気前がいい(ような気がする)。それから古書店に寄り、グリコのカフェオレ色*2にこんがり(?)焼けた講談社文芸文庫を2冊買う。ローソンにも寄り、たまに野菜ジュースが飲みたくなってドリンクのエリアに行くと、カゴに大量のお茶とvolvicを入れている男性がいる。なんとなく怪しげな動きをしている(指先で何かを確かめている様子)のと、お茶とvolvicがなぜか2つつながっているので変だなあと思っているうちに、その男性がレジに向かったので確認すると、こういうことだった*3。最近のおまけはすごいねえ、まったく。職場に戻り、メールをチェックすると、昨晩スーパー源氏で注文した本についての連絡が来ている。「せっかくご注文いただきましたが、「****」はすでに他のサイトを通じて売れていました。スーパー源氏のデータを削除し忘れていました。不手際をお詫びいたします」。ようやく見つけただけに、ショック。というか、腹が立ってくる。まあ、店舗とネットで併売していればこういうことがままあるのだろうけれど(事実僕も何度かこういう目にあっているし)、納得がゆかない。とはいえ、恨み辛みを返信しても仕方ないしねえ。ちなみに、今日買った本はこちら。

 それから、甘木さんから、

を借りる。大量のCD(それに本)をどうやって整理すればいいのか、かねがね頭を悩ませているのだけれど、なかなかうまい方法がない。この著者が提唱している省スペース化の方法とは、プラケースを捨てて、これ*4を使うというもの。通常のプラケースの3分の1程度の厚みで済むという。んー、魅力的。けれど、自分がやるかと訊かれれば、やらない。人生いろいろである。