デパート古書展へ

 今日からデパートで古書展が催される、との情報を昨日の地方紙で得ていたので、午前中に仕事をさぼって出かける(あいかわらず不良っすね)。催事場のあるフロアに向かう前に専門店のフロアへ行き、踵の磨り減った靴の修理をお願いする。代金は3,000円で、2、3週間で直るという。愛着のある靴なので思ったよりも安く修理できることがわかって少し喜ぶ。店を出て、グッチの店先にあるスーツを横目で見て、そのスーツをいつか手に入れることを誓う。というふうな展開になれば、「スーツ」というフドイナザーロフ監督の映画「スーツ」になるわけだ*1。それにしても、あれっていくらくらいするもんなんですかね。30万くらい?(適当に言ってます)。エレベータに乗り、目的の階へ。初日とはいえ平日の午前中なせいかそれほど混んでなくて、ゆっくり本を眺めることができた。買ったのは3冊。一冊目は内田百けんの『続・百鬼園座談』(論創社/1,500円)。駅長体験記や古今亭志ん生との対談が面白そうだ。それから、山口瞳『湖沼学入門』(講談社/1,000円)、松山巌『日光』(朝日新聞社/500円)。この2冊は先日購入したユリイカの「川上弘美読本」で紹介されていた本。あと、気になった本(だけど買わなかった本)としては、『海上保安庁犯罪捜査規範』(昭和26年/3,500円)。内部向けのマニュアルらしい。付録として各種文書の書式まで載っている。それと、三島由紀夫の『お嬢さん』(講談社/5,000円・初版)。恥ずかしながら、この『お嬢さん』という作品については、文庫化されていないせいか、いままで知らなかった。ただ、5,000円は高すぎるのであきらめる。初版フェチでもないしね。職場に戻ると、電話があったという旨の伝言がある。電話を受けてくれた甘木さんに聴くと、明日行われる某イベントの出欠の返事がまだだという。不参加なので返事しなかった(だって時間の無駄だもん。参加するくらいなら自宅で寿限無でも暗誦してたほうがまし)。はあ? と思ってそのイベントの案内のはがきを取り出してみると、24日(つまり昨日)までに電話または電子メールで「出欠を連絡ください」と確かに書いてある。でもねえ、普通は「出席」のひとだけが返事する、という形式にするんじゃないんですかねえ。「欠席」の連絡も欲しかったら往復はがきにするとか。自分の非を認めないのは親譲り、かもしれない(そんなことない)。午後、10月に高松と松山への出張がとりあえず決まる。うれしい。松山へは初めて。せっかくだから、坊っちゃん列車*2にも乗ってみたい。あと、垂逸さんによれば、直島もおすすめだとか。ベネッセコーポレーションがやっている地中美術館安藤忠雄設計)をはじめ、島全体が一つのアートの場になっているらしい(すみません、ここ30分ほどで仕入れた知識です)。離島趣味(ただし新参者)の人間としては興味をそそられる。そうなると岡山まで空路、岡山→(JR)→宇野→直島→高松と瀬戸内海を船で行くのも楽しそうだ。うわー、旅っぽい、と仕事であることを忘れて空想にふけるtranquilityさんでありました。とはいえ、この出張の時期にこの出張よりも優先度・重要度の高い別件の仕事もあり、まだ行けるかどうかは未定。