わかりますよ

 昨日の午後は某社を訪問。徒歩で行けないことはないものの、場所がいまひとつはっきりしない、バスで行くには本数が少なすぎる、というわけでタクシーで行く。駅のタクシー乗り場に並び、個人タクシーに乗り込む。「○○○(事業所のある地名)の○○○(社名)までお願いします」と告げると、「やっぱりね」と初老の運転手さん。えっ、と聞き返すと、「長年運転手をやってると、服装だとか見た目でどの会社のひとかわかっちゃうんだよ」とのこと。僕は数年前に買った、タケオキクチのチャコールグレーのスーツを着ていたのだけれど、オーソドックスな感じ(どんな感じだ?)が訪問先の会社の、質実剛健な感じの社風(本当か?)と重なって見えたのかもしれない。運転手さんが誇らしげに言っているので、あえて否定する気もおこらず、「わかっちゃうもんですかねえ」と話を合わせる。「わかっちゃうんだよ」と運転手さん。「他にどこの会社だったらわかります?」と逆に訊いてみると、県庁、それから、ド派手社長で有名な某ホテルチェーンに某パチンコチェーンの名前を挙げてくださった。「お宅の会社(これから訪問する先ね)はみなさん紳士だけど、他はひどいのがいっぱいだよ。特に○○は」なんていう裏話も聞かせてもらった。10分たらずで目的地着。この会社の本社は以前に訪問したことがあるけれど、ここの事業所ははじめて。大きな建物が4つくらいある。会社の門を入ると、「どの建物?」と運転手さんが訊いてくる。即答できず、一番新しい建物を指さす僕。料金を支払い、タクシーを降りてその建物に入る。タクシーが来た道を引き返したのを確認して、受付の方に来意を告げる。嘘ついてごめんなさい。