小さいけれど確かな未練

 今日はついてないなあ、と思う日が年に数回ある。一昨日の土曜日がまさにそうだった。村上春樹の言葉に、「小確幸」というのがある。小さいけれど確かな幸せ。食後のハーゲンダッツだの(小さいねえ、あなた)、ANAの国際線のファーストクラスで出るキャビアだの(うそです)。んで、小さいけれど確かな未練というのが存在する。
 先週は金・土と東京出張。おかげで、金曜日の、五嶋みどりバイエルン放送交響楽団(指揮はマリス・ヤンソンス)のコンサートに行けなかった。職場の何人かに「チケットあげるよ」と声をかけたものの、手元にあるのは一枚だけだし、会場は隣県、ということで引き取り手はとうとう見つからなかった。
 土曜日の朝9時から会議が入っていたのだけれど、出席者の数人と会議の前に軽く打ち合わせたいことがあったので前泊。金曜日の夜の便で東京。んで、土曜日、はやめに目的地へ向かっていると、携帯電話に着信。相手「もう出ちゃいましたか」、僕「もうすぐ着くけど」。相手「すみません、会議のスタート、11時になりました」。んー、ならもっと早く言ってくれよ、と電話しながら、・・・11時スタートならば・・・前泊の必要なし・・・コンサートに行けた・・・と頭の中の電光掲示板に表示される。とはいえ、すでに参加するメンバーの大部分は会場に揃っているので、そのまま目的地へ向かう。11時から会議。9時スタート12時終了の予定が、11時スタート、昼食をはさんで15時半終了。午後は東京都現代美術館イサム・ノグチ展を見に行って、羽田へ向かう予定にしていたのだけれど、それもできなくなってしまった。しかも。イサム・ノグチ展、12月27日までやっていると(勝手に)思っていたら、11月27日の間違いだということを、昨日、ある方のブログを見て知る。思いっきり見逃した。非常に評判がよいだけに残念。