ラフマニノフ

 午後、歯医者に行く。半年ないし一年に一度は検診に行った方がよい、ということは頭ではわかっていたものの、なんとなく行きそびれていた。職場から歩いて15分ほどのところにある歯科医院がよいと聞き、予約をとっていってきた。iPodで音楽を聴きながら歩いて行く。シャッフルで聞いていると、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番の第1楽章(映画「シャイン」でおなじみの)が流れてくる。うわー、なんだかこれって歯医者に行くのにぴったりの曲だなあ、と思ったりする。というわけで、今日からこの曲はピアノ協奏曲第3番「歯科」として記憶されることになった。指定された時刻の10分くらい前に着き、まずは問診票への記入を求められる。自覚症状はあるか、いま医者にかかっているか、麻酔で気分が悪くなったことはあるか、などなど。診断の結果、虫歯なし、歯茎の状態もよい、ということでほっとする。んで、今日は歯磨き指導と下の歯の歯石を落としますという。まずは衛生士さんが歯のすみずみに赤い薬を塗ってくださる。「磨き忘れたところを見るのにお薬塗りますね〜」と子ども相手みたいな言葉で言われて、ちょっと興奮(もちろんウソです)。鏡を貸してもらって見てみると、今日は歯医者に来るからといつもより念入りに磨いたつもりなのに、赤い印があちこちに残っている。磨き方がよくないということを示したうえで歯磨き指導。僕はまず歯ブラシの持ち方が駄目らしい。じゃんけんのグーで握ってごしごし、というのが僕のこれまでの磨き方で、これはよくないと。正しいのは、鉛筆を持つように歯ブラシを持ち、力を入れずに磨く。歯茎と歯の隙間にもブラシが届くように斜めにブラシを入れる。衛生士さんがお手本として、丁寧に磨いてくれる。確かに、これまで磨けてなかったところを磨けているせいか、とても気持ちよい。磨いてもらっているから、という気もするけれど。その後、歯間ブラシやフロスの使い方などを教わり、歯石をとってもらう。最後に担当の先生が「きれいになりましたね」とチェックして終了。所要時間一時間ほど。会計の際、さきほど試用した歯間ブラシだの、歯を一本一本磨くブラシ(名称不明)などいかがですか、と勧められたのだけれど、結局買わなかった。フロス使ってるし。
 早めに帰宅して、久しぶりにiTMSで買い物。iTunesの新しいバージョンでは、ライブラリの下部にMusic Storeで売られている関連曲が表示されるようになった(物議をかもしれいるようだけれど)。新作アルバムとして、今年のヤンソンス指揮ウィーン・フィルニューイヤーコンサートがもうダウンロード可能になっていた。CDだって今月の末に発売されるけれど、コンサートから20日足らずで購入可能だなんてちょっと感動した。2,000円也。CDよりも1,000円ほどお得。しかも、ビデオクリップのおまけつき。早速落としてみた。