直筆原稿

 村上春樹さんの原稿流出の件。先日書店で『自遊人』という雑誌の神保町特集を立ち読みしたのだけれど、そのなかに作家の直筆原稿を扱う書店の棚の写真が載っていて、村上さんの訳稿(フィッツジェラルドの「氷の宮殿」)が120万円で売られているのを見た。村上さんの原稿が売買されているというのはとても意外だったので(そうか手書きだった時代もあったんだ、と気づいたし、そういう権利関係のこと、村上さんはきちんとされている感じだから)、記憶に残っていた。あの原稿にそのような事情があろうとは。今朝のasahi.comによると、あの120万円の原稿は売れたそうだが。これから『文藝春秋』を立ち読みされる方は、どうぞ『自遊人』もあわせてご覧ください。って、回し者か、僕は。いまの世代は作家も含めてコンピュータ全盛だから、絲山秋子沖で待つ」初プリントアウト! と言われてもぜんぜんありがたくない。今日は散歩に出る時間がなかったので、帰りに文春を立ち読みしていこう。文春の今号は日記特集もあるし、楽しみ(村上さんには失礼なのだが)だ。それから、『これだけは、村上さんに言っておこう』(朝日新聞社)に、『お姉さん系CanCam』も(最後のはもちろん冗談です)。


(追記)『一個人』ではなく、『自遊人』でした。失礼しました(本文は訂正済みです)。このところこの手の雑誌が多すぎて、と言い訳しておきます。(14:04)