住民票

 うららか。この季節にしか使えない言葉。そんな言葉がぴったりな今日。
 住民票の写しが必要になったので、昼休みにとりにいく。本庁ではなく、市民サービスセンターという、支店(?)まで。住民票をとりたいのですが、と窓口の中年男性に申し出ると、申請書に記入せよという。氏名、現住所、生年月日を書いた後、本籍地も、と言われる。住民票をとるのに本籍地の記入って必要だったっけ、と思いつつ、「千葉県」まで書いたら、本籍地は千葉県なんですか、ときつい口調で聞いてくる。そうですよ、と言ったら、誇らしげに(!)ここではお出しできません、とにべもない。現住所のあるところで住民票がとれないなんてそんなわけないだろ、とムッとするのを抑えつつ、別のサービスセンターで以前とったことあるんですが、と言うと、え?と。住民票と勘違いしてませんか、だって。んで、戸籍謄本ですよね、と聞いてきた。(そんなこと一言も言ってないよ!) 住民票です。だったらお取りできます、と。改めて別の用紙に住所・氏名などを書き込む。記入が終わると、その書類を本庁(だと思われる)へファックスしている模様。ぼんやり待つ。名前を呼ばれたので窓口に行くと、間違った申請書類(広域行政サービス用)を渡してしまったからまた別の紙に記入しろ、と。さきほどは偉そうにしていたひとがいきなり低姿勢になってなんだか苦笑したい気分。僕が記入しているあいだ、ファックスの送信先にさきほど誤った書類をファックスしたからシュレッダーにかけてくれ、なんていう連絡をしている。さんざん待たされ、住民票一枚とるのに20分近くかかってしまった。おかげで、のんびり本を見る時間がなくなってしまった。とはいえ、庄野潤三さんの『星に願いを』(講談社)とカズオ・イシグロ入江真佐子訳『わたしたちが孤児だったころ(When we were orphans)』(ハヤカワepi文庫)を買い、『Real Design』のNo.2を立ち読み。スターフライヤー乗ってみたい。北九州に行く用事がないのが残念。あと、リモワのスーツケース(TOPAS)。以前はスパイみたい(!)で嫌だと思っていたけれど、いま見るとその凛とした涼しげなたたずまいに魅力を感じてしまう。いいねえ。
 時計を気にしつつも、ブックオフへ。雑誌コーナーにku:nelが創刊号から並んでいるのを見つける。手元にない4、5号は残念ながらなかった。100円棚から、先日亡くなった、久世光彦さんの『触れもせで:向田邦子との二十年』(講談社文庫)を買う。そういえば、日経に載った川上弘美さんによる久世光彦さんへの追悼文、切り抜くの忘れてしまっていた。今日帰宅したら忘れずにしよう。

星に願いを

星に願いを

わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワepi文庫)

わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワepi文庫)

リアルデザインNo.2 (エイムック (1183))

リアルデザインNo.2 (エイムック (1183))

触れもせで―向田邦子との二十年 (講談社文庫)

触れもせで―向田邦子との二十年 (講談社文庫)