黒澤映画

アン・サリーのサイトでdiaryを読んでいたら、「『どですかでん』が観たくてしょうがないと言ったら、友人はビデオを持ってて貸してくれた。で、早速観た。今まで観た黒澤映画中一番衝撃的だった(2004/06/30)」と書いてあった。同感です。揺さぶられたという意味では「どですかでん」だ。主人公(といえるのかどうかわからないが)の知的障害のある男の子が「どですかでん路面電車の走行音のこと)」といいながら電車ごっこをするシーンには舌を巻いた。「生きる」では、雪の降るなか志村喬がブランコに乗りながら「命短シ 恋セヨ乙女」と歌うシーンで不覚にも泣いてしまった(邦画で泣けるのは「生きる」と「東京物語」と「秋日和」くらいだ。ちなみに、もし「映画ファンが選ぶ公務員に観てもらいたい映画」という企画があるとすれば、第1位になるのはまちがいなくこれである。この映画が撮られた50年前から役所の体質がほとんど変わっていないことがよくわかる)。「羅生門」と「七人の侍」のイメージが強い黒澤明だけど、「生きものの記録」とか「まあだだよ」のようなコミカルな作品も結構ある。要するに何をいいたいかといえば、黒澤映画が好きであるということです。

どですかでん [DVD]

どですかでん [DVD]