官房長官

tranquility2004-09-27

今朝は電話のベルで目を覚ました。総理からだった。「官房長官をやってもらいたい。引き受けてくれるか」と。「拝命いたします」と思わずいいそうになったものの、「わたしのような若輩に声をかけてくださったのは光栄の極みである。が、要職なだけに少し待っていただきたい。恩師や友人、また家族とも十分に相談して決めたい」と伝えた。「目玉人事にしたい」という総理の気持ちは痛いほどよくわかった。また、責任も権限もある内閣官房の長として、懸案事項の解決に邁進したい気持ちは人後に落ちないと思っている。それに新閣僚名簿の読み上げは死ぬまでに一回やってみたい。だが、いかんせん今の仕事を放り出さなければならなくなってしまう。割と狭い職業コミュニティだから、まわりの信頼を失うことはなんとしても避けたい。さらに、わたしのような浅学非才な一般人が入閣すれば、それだけで永田町に無用の混乱を引き起こすことになりかねない。民間出身の国務大臣への風当たりが強いのは過去の例をみればわかるだろう。そこで、10秒にわたって熟慮に熟慮を重ねたすえ、「総理の顔に泥を塗るつもりは毛頭ないが、今回だけは辞退させていただきたい。一国民として構造改革を見守っていくつもりだ。人生いろいろである」と秘書を通じて連絡させた。あわせて「官房長官は留任という線が一番穏当なのではないか」とサジェストしておいた。
こういうシナリオを事前に考えておいたのですが、いまのところ電話はかかってきません。もう少し待ってみますね。