今晩のゲストは

 土曜の夜のこと。たまたまラジオをつけると、ローカルAM局の音楽番組がちょうど始まるところだった。地元資本のCDショップの提供で、店舗で売れたCDのランキングを発表するという番組。司会は地元局のアナウンサーとそのCDショップの店員さん一人。彼女らが名乗ったあと、今晩はゲストが来ているという。誰なんだろうと思いながら聴いていると、***店の※※さんだと言う。僕がときどき寄る店舗である。そして、「こんばんはー」の声。このハスキーボイス。間違いない、いつもいる店員さんだ、と気づく。それにしても、こういう内部の人間をゲストって言うかな。ゲストと言われた店員さんには何の罪もないのに、「なーんだ、てっきり誰かアーティストが来ると思ったのに。だまされた。金返せ!」と憤るひとがきっといるぞ。「今日は***店の※※さんも一緒にお送りしまーす」とさらっと流せばいいものを。とはいえ、僕にとっては、ある意味で有名人(?)なわけで、結局最初から最後までなんとなく聴いてしまったのだけれど。それにしても、大塚愛って、「黒毛和牛上塩タン焼680円」だの、「つくね70円」だの、「妄想チョップ」だの、「石川大阪友好条約」だの、曲名をつけるセンスはずば抜けて素晴らしいな。買わないけど。