笑っていいとも!に罪はないけれども

 お昼前に甘木さんと食事に出かける。今日はきつねそば。七味唐辛子をたっぷり入れていただく。食堂のテレビで尼崎で起きた福知山線の事故のニュースを見る(本当に傷ましい)。フジテレビ系列のローカル局にチャンネルを合わせてあったのだけれど、12時をすぎると報道特別番組が終わって、笑っていいとも!がはじまる。タモリ香取慎吾勝俣州和には何の罪もないけれど、なんだかとっても不愉快になる。特に香取慎吾の「恋におちたら」というネクタイ。なんだあれは。彼らは何も悪くないのはわかっているし(当然だ)、彼らだって、今日の事故のニュースを伝えている記者やキャスターたちと同じように毎日の仕事をこなしているだけだ。すべての民放が他の番組を押しのけて今回の事故のニュースを流すのも変かもしれない(傷ましいニュースを見たくないっていうひともいるだろうし)、と自分を納得させようとしても、すごく嫌な感じだ。そんなことを思っているうちに、店のおばちゃん(親しみを込めてこう読んでいるけれど、実際は70近いおばあちゃん。この方を相手に傾聴ボランティアをやってみたいと思うほど魅力的なひとだ。とはいえ、客を適当につかまえて喋るのだから、いまさら傾聴なんて必要ないのだろうけど)が、「バカだねえ」と言いながらチャンネルをNHKに変えてくれた。耐えられないのは彼女も同じだったらしい。