昨日のできごと

 普段誘われないひとから昼ごはんに誘われる。んー、なんかやらかしたかな、と思ってしまう自分が不甲斐ない。二人で職場の近くに新しくオープンしたそば屋へ行く。おろしそばを頼む。すると、セットになさいますか、と店員さん。セットって何がつくの、と訊くと、どんぶりご飯と煮物、漬物がつくという。おろしそばをおかずにご飯をかきこむ、というのはぞっとしないので、単品で。けれど、単品にたった100円をプラスするだけでそんなに食べられるならお得だ。というか、はじめからセットで食べることを想定した価格設定っぽいから、単品で食べるとちょっと損した気分。んなら、そばいらないから、100円で煮物とご飯と漬物で食べさせてくれ、と言いたくなる。無理なら、店の前で待機して、来るひと来るひとに、「おろしそばを単品で食べるひといませんかー」と声をかけて、「すみませんけど、セットで頼んでもらえますか? ここに100円置いとくんで」とやるのがいいかもしれない。くっだらないことを考えているうちに、現実に引き戻される。そば屋までの道での相手の態度から、怒られるために誘われたのではないとなんとなくわかったので、こりゃもしかして8日の郵政民営化法案の採決で青票を投じろ、という厳命が下されるのではとちょっとだけ思ったのだけれど(ウソつけー)、世間話で終わってしまった。結局、ただご飯を食べに行くっていうだけだった。下司の勘ぐりとはまさにこういうこと。