昨日のできごと

 朝晩、ほんとうに寒くなってきた。朝はあられが地面をたたく音で目が覚めた。まだ早かったのでそのまま20分ほど眠らない程度にうだうだする。んー、これからこういう朝が増えるんだろうなあ。
 午前中だけ仕事。めずらしいくらい、まさにドミノがばたばたと連続して倒れていくくらいスムーズに仕事が片づいていく。こんな気持ちのいい日ってないくらい。これが毎日だったら今頃は六本木ヒルズに住んでいるのだろうけど、二〇代前半の貴重な時期に寝すぎたこと、それから小説を読み過ぎたため(だと本人は思っている)、今にいたっている。ほんとか。そろそろ帰ろうかと思っていた頃、甘木さんから昼食べに行きましょう、とお誘いを受ける。朝食抜きでかなりの空腹感を覚えていたので、はいよろこんで、と二つ返事で承知する。そういえば、今朝(土曜日)の日経のプラス1に、アフター5の上手な断り方について載っていた。それによると、「ありがとうございます。でも今日は遠慮させてください」というのが控えめでいいらしい。僕は使うことなさそうだけれど、覚えておく価値はありそうだ。「ポテトもおつけしますか」、「ありがとうございます。でも今日は遠慮させてください」。
 県庁近くの和風レストランへ。値段はちょっと高め。和風ステーキ御膳(1,890円也)を食して満足。甘木さんに途中まで乗せてもらい、タワーレコードに寄ってから美術館へ新しい展示を見にいく。見入ってしまったのは原研哉さんの「TSUKUBAI」。ぼーっと10分近く、水の粒を追っていたような気がする。ミュージアムショップをちらっとのぞいて、今度はデパートへ。先日、実家から、オーダーメイドシャツ仕立券と布地が送られてきた。到来物とのことだけれど、父はめんどくさがってデパートに行かないから、あなた使いなさい、ということで。こちらのデパートでも対応してくれるそうなので、謹んで頂戴することにした。売り場へ行き、まずは衿とカフスの形を選ぶ。それから採寸。衿まわり、胸まわり、胴まわり、肩幅、衿丈、、、とにかくあちこち測られる。とはいえ、店員さんの手さばきは見事、という一語に尽きる。ものの数分で済んでしまった。オーダーメイドのシャツってたまに聞くけど、もっと大変なのかと思ってた。いくらくらいから作れるのか、聞いてくればよかった。できあがりには2週間ほどかかるとの由。
 デパートに入った際、「北海道物産展開催中」というのぼりが目に入った。夕食を調達しに催事場へ。土曜の午後ということで超満員。久々に軽くひとに酔ってしまった。といいつつ、パイナップルのチーズケーキ、普通のチーズケーキ、肉じゃがコロッケ、ほっけの干物、味噌ラーメン、ジンギスカンを試食。昼食後なのにずいぶん食べたものだ。それだけ食べたくせに、買ったのは森駅のいかめし一箱だけ。ごめんなさい。マルセイのバターサンドを買っておけばよかった、と帰ってから後悔。せっかくデパートに来たので、地階のソニープラザにも寄る。クリスマス商品がずいぶんたくさん並んでいるのを見て、もう今年も終わるんだなあ今年も成長しなかったなほんとにまあ、と改めて思う。1,000円あまりの自宅用プラネタリウムを買うかどうか迷ったすえにやめて、切らしていたロディアのメモ帳と、外国のお菓子(辛いの)を買ってデパートを出た。
 寒いので、本を買いにいく(夏は暑いから本を買いにいく)。高橋睦郎『未来者たちに』(みすず書房)、本上まなみほんじょの眼鏡日和。』(マガジンハウス)、絲山秋子ニート』(角川書店)、『クーリエ・ジャポン』(講談社)の村上春樹のインタビューを立ち読み。ほんじょの本も、絲山さんの新刊もすぐに買いたいところだけれど、積ん読本がかなり溜まっているので今回は見合わせ。年末の楽しみにとっておこうかなと思う。んで買ったのは、穂村弘ほか『短歌はじめました。:百万人の短歌入門』(角川ソフィア文庫)と『植草甚一日記』(晶文社)。帰宅すると、定期購読している『ku:nel』の最新号が届いていた。

未来者たちに

未来者たちに

ほんじょの眼鏡日和。

ほんじょの眼鏡日和。

ニート

ニート

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2005年 12/1号

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2005年 12/1号

植草甚一日記 (植草甚一スクラップ・ブック)

植草甚一日記 (植草甚一スクラップ・ブック)

ku:nel (クウネル) 01月号

ku:nel (クウネル) 01月号