モノマネ

「凄腕斬りこみ隊長」と自負する堀内が、部屋に入るなりリモコンを手にとり番号を入力していく。すぐにアップテンポの福山雅治の曲が部屋を膨れ上がらせて、俺の耳は正常な感覚を失っていった。誰かが明かりを落とすとスポットライトを浴びて堀内が浮かび上がった。そして恒例、堀内の歌う前のモノマネが始まる。
「どぉも、福山雅あるえす・・・・・・」
いいぞー似てない!(pp. 28-29)
(出典)白岩玄(2004)『野ブタ。をプロデュース河出書房新社

モノマネを言葉にするってすごい技だ。読みながら思わず何回か福山雅治の真似をしてしまったわたくし。