交通博物館

 金曜日は東京出張。行きの飛行機の中で読んだJapan Times(これしか残ってなかった)で面白い記事を見つける。乳歯が抜けると、屋根の上や縁の下(地方によって違うらしい)に投げて、「いい歯祈願」ってのをしますよね。あれ、僕は子ども心に「もったいないなあほんとにまあ、記念に残しておきたいなあ」と思ったものだけれど(結局投げたけどね)、いまはそれをきちんと保存しておきたいと考える親が少なからずいるらしく、それ専用のかわいいケースが市販されてるらしい。へえー。羽田には20分遅れで到着。すぐ神田へ。早めに仕事が終わって、夕方まで時間があったので散歩。交通博物館の前に出たので、衝動的に入場券を買って入ってしまう。大人が入っても楽しめないかしらんと思ったのだけれど、童心に返って(こんな言葉を使うようになるとは!)わくわくする。おそらく20年ぶりの訪問。当時買った「踊り子号」のマークもまだ売っていたのにもびっくり。2007年度にはさいたま市に移転して、「鉄道博物館」になるとのこと。このいつまでもあか抜けない感じがいいのに残念だなあ、というわけでこれが最後の交通博物館だと思って1時間ほどかけてじっくり見る。電車運転のシミュレータには惹かれなかったけれど、駅の行き先案内板(正式名称知らない。「ひかり100号 東京行き 12:30発 3番線」って表示してあるあれです)があって、まわりに誰もいなかったので、「ひかり 岡山止まり **発」だの、「こだま 新大阪 **発」だの表示を適当に変えて遊んでいたのは何を隠そうこのわたしです。そのあと、八重洲古書館(収穫なし)とアップルストア(何も買わなかった。自分で自分を褒めてやりたい)で時間をつぶして、大井町の駅で優と合流して品川シーサイドのT夫妻の新居へ。駅から歩いてすぐだし、イオンのショッピングセンターはあるし、都心や羽田空港までも近い。「品川シーサイドフォレスト」というくらいだから適度に緑もあるし、こういうところに住むのも悪くないねー、と優と言っていたのだけれど、家賃もそれ相応のものらしい。そりゃそうだ。少し遅れてMくんが彼女づれでやってきて、サンルートの中にある居酒屋で食事。戻ってから、初めて「タイガー&ドラゴン」を見る。ところどころ解説を入れてもらって。土曜日、優は仕事で、僕はひとりで古本屋めぐり。このところ全然読めてないのだけれど。帰りの便では、着陸後に誘導路で飛行機がストップしてしまう。なんだろうと思っていると、機長からアナウンス。「進行方向に鳥の親子がおりまして、このまま行くと轢いてしまいます。地上に連絡してどかせますのでしばらくお待ちください」と(この台詞を字で読むときつい感じだけど、実際にはやさしい感じで)。思わず笑ってしまった。