こんなお仕置きは嫌だ
「こないだお姉ちゃんが『あたしのいいところを百個並べて歌にしてこい』って・・・・・」
(中略)
三日という期限内に姉への讃歌を作らなければならなかったため、昨夜風呂場で倒れて意識を回復してからはほとんど一睡もしていない。姉のいいところを百個列挙するという作業は並大抵のことではなく、下手な肉体的苦痛よりよほど辛いものであった(p.111)
(出典)本谷有希子(2005)『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』講談社。
のぼせた状態で洗面器に入ったお湯を飲ませる、なんてのもあったな。懲らしめを考えさせたら、このひとの右に出る人はいなんじゃないか、と思う。
- 作者: 本谷有希子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/06/30
- メディア: 単行本
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