簿記

 また妙な夢を見てしまった。松浦亜弥に簿記を習うという夢だ。昨日の会議であややに関する話題が出て(どんな会議だ)、んで夜に洋服の青山のコマーシャルで彼女を見て(演説するやつ)、という具合に、僕の一日に占めるあやや度(?)はいつもの日よりは少し高かったのだけれど、だからといって、いい大人の夢にアイドル歌手が出てくるなんて、かなり恥ずかしい(んじゃ書くなよ)。覚えているのはこれだけ。僕は椅子に座り、机の上にはテキストと電卓があって、教壇で松浦亜弥が喋っている。借方に「仕入」、貸方に「買掛金」という板書がされていたような気がする。あややに簿記の手ほどきを受けたなんて(夢ですけどね)、恥ずかしくて誰にも言えないよ(って、ここに書いてますけど)。
 今日も雪もよいの一日。ときどき晴れ間も見えたりした。朝職場に向かう途中、道路に面した家の駐車場から車が出ようとして、雪にずっぽりはまって動けなくなっている場面に出くわす。運転席には二十歳くらいのベストスーツを着た女性、それから彼女の母親らしき人物、そしてお爺さん(おそらく近所の)が一名。皆さん奮闘しておられるのに、ただ通り過ぎるのもどうかと思いお手伝いを申し出る。ただ、僕はこちらで車の運転はほとんどしてないし、雪上での運転経験もさほどない。そのうえ非力ときている。こんな人間ができることはせいぜい車の下の雪を除けることくらい。困ったなあ、と思っているとお隣のおばちゃん(中年女性という言い方もどうかと思うので、この呼称を使います)登場。立ち往生したOLさんの車はお隣の車庫をふさぐ形で止まっているので、この車をどかさないことにはおばちゃんが家を出ることができない。それに関する嫌味を少しだけ言いつつも、ガレージから使い古されたカーテンを出してきて車の前輪に噛ませ、運転席に乗り込み、エンジンふかして難なく脱出成功。このあんちゃん何にもできないのね、と言われているようだった。情けない。と同時に、思い出したのは映画「大空港」のワンシーン。大雪のため誘導路を逸れて立ち往生した旅客機をジョージ・ケネディ演じるベテラン整備士、パトローニが不可能だとまわりから言われながらも、エンジンを限界までふかして誘導路に戻すというシーン。んでこの決め台詞。ボーイング707のいいところはな、マニュアルだけは読めない、ははは(と笑う。日本語として変だけど、こういう吹き替えだったはず)。おばちゃんとパトローニを重ね合わせて見てしまった。

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